嶺南について

福井県の1番くびれた部分にある木ノ芽峠という峠を境に、北は嶺北(れいほく)・南は嶺南(れいなん)と呼ばれる地域に分かれています。嶺南は、敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市・おおい町・高浜町の6つの市町で構成されています。全ての市町が若狭湾に面し、山々にも囲まれた自然豊かで、のどかな地域です。 ここでは、各市町の特徴をご紹介します。

敦賀市

敦賀市は、古くから天然の良港として知られ、大陸文化の玄関口として栄えた港町。現在でも、港には外国のコンテナ船、高速フェリーが就航し、敦賀経由で人やものが運ばれてきます。日本三大松原と呼ばれる「気比の松原」や松尾芭蕉も訪れた北陸道の総鎮守「氣比神宮」をはじめ、明治に建てられた有形登録文化財「敦賀赤レンガ」などがあり、レトロな雰囲気が残る町です。2024年には北陸新幹線が開業予定で、県外からのアクセスもさらに良くなります。

美浜町

名前のとおり「美しい浜」がある美浜町。白い砂浜と透き通る海が人気の「水晶浜」海水浴場は「日本の水浴場88選」に選ばれており、毎年県内外から多くの海水浴客が訪れます。 また、美浜駅前に令和4年1月5日にオープンした若狭美浜「HAMABERRY」は、子どもから大人までいちご狩りが楽しめる観光農園です。 令和5年中には、「三方五湖」観光の新たな目玉となる再生可能エネルギーを活用した電池推進遊覧船を運航する「レイクセンター」や、美浜駅前ににぎわいの拠点となる道の駅「はまびより」が開業予定です。

若狭町

若狭と京都との交易の拠点として発展した宿場町「熊川宿」がある、若狭町。その伝統的な町並みを残す景観は、福井を代表する歴史的資源です。また、瓜も割れるほどに冷たいことから名づけられた「瓜割の滝」は全国名水百選に選ばれており、毎日多くの人が水汲みに訪れます。「三方五湖」のひとつである水月湖の底から7万年分の年縞が見つかり、歴史の年代決定の為の世界基準に採用されたことから設立された福井県年縞博物館は世界初の博物館。歴史ロマンを感じる町です。

小浜市

神社仏閣が数多く残る、小浜市。なかでも、征夷大将軍・坂上田村麻呂が平和を祈り創建した「明通寺」の本堂と三重塔は、福井県唯一の国宝建造物です。小浜の旧茶屋町「三丁町」にも150年の歴史がある元料亭「蓬嶋楼」をはじめ伝統的な建物が多く残っており、町屋カフェやホテルとして活用されています。日本海がつくりあげた長さ6kmの断崖美と奇岩・洞門がある「蘇洞門」をめぐるクルージングも迫力満点です。

おおい町

青戸の入江から大島半島に渡る「青戸大橋」はおおい町を代表するフォトスポット。若狭富士と呼ばれる青葉山を見渡せます。青い海にかかる鮮やかな赤い橋を渡ると、釣りを楽しめるスポットが多くあります。おおい町の名産品・きのこをチーフとした高さ30mのきのこタワーがシンボルの「きのこの森」や、日本最大級のボールプールがある「こども家族館」など、晴れの日でも雨の日でもファミリーで楽しめる施設がたくさんある町です。

高浜町

アジアで初の国際環境認証 BLUE FLAGを取得した「若狭和田ビーチ」は、白い砂浜と抜群の透明度を誇る遠浅の海が人気です。ビーチからは若狭富士と呼ばれる「青葉山」が見渡せます。青葉山に沈む夕日は、日本の夕日百選にも選ばれているほどの美しさです。また、穏やかな内浦湾に面した階段状の約200枚の水田は「日引の棚田」といわれ、その日本の原風景を思い出させる景色は日本棚田百選にも選ばれています。